為替参照型仕組預金(デュアルカレンシー預金)は、預け入れ時点は円で預け入れがされ、その時点で基準為替レートが決定される。満期時点において、基準為替レートを下回っていた場合は外貨で償還(満期)となり、上回っていた場合は円で償還されるというもの。金利は通常の円定期よりも高く設定されていることが多い。要するに為替のリスクを負い、リターンを銀行に渡す代わりに高金利を受け取ることができるという商品です。
デュアル(二つの)カレンシー(通貨)の預金という意味です。
デュアルカレンシーとは二つの通貨という意味です。この場合には、円と外貨という二つの通貨が関連する預金という意味になります。
非常に類似する商品に「デュアルカレンシー債(二重通貨建て債券)
」という債券があります。こちらもこの仕組預金とほぼ同じ性質の債券で、デュアルカレンシー預金はその定期預金版といったところです。
この仕組預金には「元本毀損する」リスク、つまり「為替リスク」がある商品です。預金というよりは投資に近い商品性がありますので注意してください。
デュアルカレンシー預金の基本は短期の定期預金です。その代わり利息(金利)自体は非常に高い金利が設定されていることが多いので非常に魅力的に見えます。
まず、前提条件として以下を設定があるとします。
現在の為替レート:
1ドル100円
本預金の基準レート:1ドル100円
特約為替レート:1ドル95円
金利:10%(年)
満期:1ヵ月
この預金に100万円を預金するとします。その後1ヶ月の満期時の為替レート別に表にしたものです。
| 1ヵ月後の為替レート | 払い戻し金額 | 損益 |
| 110円 | 100万円+利息8,333円 | 8,333円 |
| 100円 | 100万円+利息8,333円 | 8,333円 |
| 97円 | 100万円+利息8,333円 | 8,333円 |
| 94円 | 1万ドル(94万円)+利息8,333円 | ▲51,667円 |
| 90円 | 1万ドル(90万円)+利息8,333円 | ▲91,667円 |
| 85円 | 1万ドル(85万円)+利息8,333円 | ▲141,667円 |
上をみるとわかるように、為替レートが特約為替レートを下回った場合には、償還が外貨(米ドル)で行われています。この場合、基準為替レートよりも特約レート下であることから円ベースにすると必ず元本割れしてしまう商品です。
一方為替レートが現状維持または上昇していた場合には円で払い戻し、償還されますので、金利が収益となります。ただし、気をつけたいのは例題として示した10%という超高金利はあくまでも「年率換算時」となります。そのため、1ヵ月に換算するとわずか0.833%しかないということです。
ちなみにこのタイプの預金は「住信SBIネット銀行」が「コイントス(仕組預金)
」という名称でサービス提供しています。
悪く書くと、デュアルカレンシー預金は為替リスクにおけるマイナス部分だけを預金者に負わせる商品です。先ほどの例をもう一度出します。
| 1ヵ月後の為替レート | 払い戻し金額 | 損益 |
| 110円 | 100万円+利息8,333円 | 8,333円 |
| 100円 | 100万円+利息8,333円 | 8,333円 |
| 97円 | 100万円+利息8,333円 | 8,333円 |
| 94円 | 1万ドル(94万円)+利息8,333円 | ▲51,667円 |
| 90円 | 1万ドル(90万円)+利息8,333円 | ▲91,667円 |
| 85円 | 1万ドル(85万円)+利息8,333円 | ▲141,667円 |
為替レートが円高に進めば預金者は損をしていきますが、仮に為替レートが円安方向に進んだ場合、あれ?利益が増えていません。デュアルカレンシー預金はこの為替リスクのリスク部分は預金者が負担しますが、リターン部分は受け取れません。その代わりに高めの金利を受け取っているのです。仮に上の条件で外貨預金をした場合を考えましょう。
(外貨預金の金利は0%と仮定)また、その差額部分は外貨預金とデュアルカレンシー預金の差としています。
| 1ヵ月後の為替レート | 外貨預金 |
デュアルカレンシー預金 |
差額 |
| 115円 | 150,000円 | 8,333円 | 141,667円 |
| 110円 | 100,000円 | 8,333円 | 91,667円 |
| 100円 | 0円 | 8,333円 | ▲8,333円 |
| 97円 | ▲30,000円 | 8,333円 | ▲21,667円 |
| 94円 | ▲60,000円 | ▲51,667円 | ▲8,333円 |
| 90円 | ▲100,000円 | ▲91,667円 | ▲8,333円 |
| 85円 | ▲150,000円 | ▲141,667円 | ▲8,333円 |
上をみても分かるとおりデュアルカレンシー預金の場合、為替リスクのリスク部分だけをとっており、リターンは取っていないことが分かります。
そのかわり、年率10%(但し1ヵ月なので0.833%)という金利を受け取っているのです。
デュアルカレンシー預金のメリットとしては、為替レートが変動しないことを前提としている場合です。この場合、相場観が的中している限り高金利の利息を受け取ることができます。
住信SBIネット銀行 住信SBIネット銀行では「コイントス」という相性で、このデュアルカレンシー預金(仕組預金)を取り扱っています。 |
1位:新生銀行 |
自社ATMだけでなく、コンビニATM、都市銀行ATM、ゆうちょ銀行ATMなどが手数料無料で使える!また、月に最大10回までは振込手数料も無料! |
2位:住信SBIネット銀行 |
コンビニATMが無料で使える利便性に加え、他行への振込手数料が月3回まで無料。SBI証券にも口座を持っていれば高金利預金「ハイブリッド預金」が利用出来る。 |
3位:大和ネクスト銀行 |
大和証券グループのネットバンク。最大の特徴はその金利の高さ!普通預金、定期預金ともに全ネットバンクの中でも最高水準。資金の運用を考えるならここが最高。 |
ここではこのページで使われた様々な用語について解説をします。リンク先は「金融経済用語辞典
」の用語解説ページ、または関連情報が掲載されているサイトです。
・デュアルカレンシー債![]()
二重通貨建て債券とも呼ばれる債券の一種。利払いは特定通貨でおこなわれるが、元本償還は米ドルなどの他通貨でおこなわれるといったもの。