メインバンクの選び方

メインバンクというのは、自分が利用する一番「主」とする銀行です。主要取引銀行のことを指します。個人の場合「銀行とのお付き合い」という点はビジネス利用の場合と比較して小さいとは言えますが、一番多く使う銀行と考えておくと良いでしょう。

そもそも銀行口座は使い分けが重要です。お給料の入金や各種支払いをする銀行、有利に運用するための金利が高い銀行、ATMなどの利便性が高い銀行などがあります。

一般的に、煩雑化しないレベルで個人が管理できる銀行の数というのは3行~5行くらいかと思います。その中から自分が主とするメインバンクとそれ以外の補助的利用のサブバンクを使い分けするようにすればいいかと思います。

まず、メインバンクといものに定義はありません。
法人向けのメインバンク制というものがもともとのキーワードですが、個人利用の場合は「もっとも使う銀行」というくらいに考えていただければOKです。

ですので、メインバンクに求める役割というのは、人によってずいぶん変わってくるかと思います。 メインバンクは「ネット銀行」それとも「地銀や都銀」にする?という質問もいただきますが、あなた自身が銀行にどのような役割を与えるかで変わってくるかと思います。

 

1)金利・運用性を第1に考える場合(メインバンクは金利中心)

ようするに、資産運用の窓口として銀行をとらえる場合です。この場合は預金金利の高さなどから銀行を選び、金利の高い銀行をメインバンクとしておくことが勧められます。
その上で、生活に必要な資金などをサブバンクの方に移すという方法が考えられます。

自分だけで預金管理をするようなケースではこの方法がお勧めです。無駄なく高金利で資金運用できるという点がメリットといえます。
一方で、「貯金」と「生活費」の区分があいまいになりやすいという点が挙げられます。そのため、しっかりと管理しておかないとあまり貯金できないということにもなり安いです。

そのようなケースでは「積立預金(積立貯金)」や「定期預金」などを活用して、生活費分と貯蓄とをしっかり分離するようにしましょう。

 

2)生活利便性を第1に考える場合(メインバンクは決済性中心)

生活の利便性や使い勝手を第1に考える場合は、メインバンクと各種支払い口座などを一つの銀行で管理する方がよいかと思います。その上で、貯金していくお金を金利の高いサブ銀行に移すという方法です。

メインバンク=生活費」というとらえ方になるかと思います。 お給料日に貯蓄すると決めた金額を運用用の銀行に自動送金(振込)するというような方法が効率よく貯蓄するためのポイントになりそうですね。

貯金を考える場合は天引き型の「積立預金」などを使って最初から貯金してくべき金額を引くようにすると貯金しやすいです。

メイバンクからサブバンクにお金を移す方法

複数の銀行口座を管理する場合に面倒なのが預金を動かす。ということではないでしょうか?

たとえば、お給料が振り込まれた口座から、運用用の銀行にお金を動かすという場合を考えましょう。
このとき、振込を使ったら振込手数料がかかります。ATMから引き出して別の銀行のATMで入金するのも面倒です(場合によってはATM手数料がかかることもありますし)。

そんな時、おすすめの方法として「定額自動入金サービス」と「定額自動振込サービス」を使うというのも手です。金利の高い住信SBIネット銀行をメインバンク(運用用)としておき、自動振込(月3回まで手数料無料)として生活費用の銀行に振り込み手続きをしておきます。

こうすることで、自動的にお給料を預金用(貯金用)と生活費用に分けることができます。

 

3)将来のお付き合い(ビジネス等)を考える場合

将来、会社を作りたい、起業したいという方は銀行との「お付き合い」という点も考えておくべきかもしれません。

銀行はお金を預金するだけでなく、「融資」という形で借りるということあるわけです。その時は銀行が貴方を「審査」することになるわけですので、起業前から銀行と良好な取引関係を気付いておくとそれが「信用」につながります。

メインバンクとしてしっかりと定期預金を作っておく、取引実績を作っておけば、そういったときも協力的になってくれます。ちなみに、ビジネスというと「都市銀行」というイメージを持つ方も多いかもしれませんが、中小企業の場合は「信用金庫」や「地方銀行」などの方が取引しやすいという点もあります。小さな会社を立ち上げるというのであれば、メインバンク選びは地域密着の銀行を選択しておくことをお勧めします。

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「メインバンクの選び方」の用語解説

ここではこのページで使われた様々な用語について解説をします。リンク先は「金融経済用語辞典」の用語解説ページ、または関連情報が掲載されているサイトです。

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