銀行は大きく「金融仲介」「信用創造」「決済」という三つの機能を持つ機関であるとされています。ここでは、そうした銀行が持つ機能・しくみについてそれぞれを詳しく見ていきます。ちなみに、難しいことは結構という方は飛ばしてください。
銀行には前述の通り「金融仲介」「信用創造」「決済」という三つの機能を持っています。これらは私たちの何気ない経済活動に組み込まれているのですが、これがあるおかげで社会は成り立っているといっても過言ではありません。
金融仲介(間接金融)は、銀行自身は預金者から預金という形で資金を調達し、その資金を資金需要がある借り手に対して融通するしくみです。投資家と企業という直接的なやり取りではなく、金融のプロである銀行が仲介することにより、適切な融資が期待できます。
詳しくは「間接金融」のページで説明しているのでそちらを参考にしてみてください。
信用創造とは、銀行が行う信用の創造のことです。分かりにくいので例をあげて説明します。例えば、あるAという会社は100万円を持っています。この100万円を銀行に預けます。この銀行は融資先としてBという会社に100万円を貸付ます。
この時点を振り返ってみましょう。
A社:100万円の預金
銀行:100万円の借入+100万円の貸付
B社:100万円の借入+100万円の現金
さらに、このB社は借りた100万円を使って、C社に支払いをしました。このC社も受け取ったお金を銀行に預けました。
再度振り返ります。
A社:100万円の預金
銀行:200万円の借入+100万円の貸付+現金100万円
B社:100万円の借入
C社:100万円の預金
さらに、銀行は・・・・。
以上のように銀行を通じて資金をやり取りすることにより、もともとはA社が預けた100万円が銀行預金を通じて取引が行われることにより非常に大きなものになりました。これが銀行による信用創造です。
ちなみに、この計算で言えば、通貨の供給量は無限に増えることになります。ただし、実際には銀行には法定準備率という規定があり、預金のうち一定割合しか貸出しにはまわせないことになっています。
信用創造により、通貨供給量(マネーサプライ)が増加することになります。ちなみに、法定準備率が10%という場合、資金の増加量は預金額の10倍です。20%の場合は5倍。
決済とはその名前の通り金融上の取引の決済を行う機能です。振込や振替といった現金を使わずに銀行における口座間の資金をやり取りするだけで取引を済ませてしまうことを指します。最近では、インターネット専業銀行(ネットバンク)などの登場により益々ネットでの決済が増加しています。
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