投資においてリスクは危険とも訳されます。しかしながら、投資の世界においてリスクというものはリターン(利益)と表裏一体の関係にあるのです。
投資商品は様々なリスクがあります。それぞれのリスクとして捕らえる方法もありますが、それぞれの商品が持つリスクを分解した方が分かりやすいと思います。例えば、それぞれの投資商品のリスクを分解すると以下のようになります。
預金=信用リスク(銀行)
債券=価格変動リスク(小)+信用リスク(発行元)+流動性リスク
株式=価格変動リスク(大)+信用リスク(発行元)+流動性リスク
外貨建債券=価格変動リスク(小)+信用リスク(発行元)+流動性リスク+為替リスク
外国株式=価格変動リスク(大)+信用リスク(発行元)+流動性リスク+為替リスク
不動産=価格変動リスク(大)+流動性リスク(大)
完全に一般化ができるわけではありませんが、このように各投資商品にはそれぞれリスクがあり、それぞれのリスクが大きい商品ほど、投資の期待収益率は上昇します。
このリスクに対する期待収益率のことを「リスクプレミアム(リスクによる上乗せ)」と呼びます。
ここではこのページで使われた様々な用語について解説をします。リンク先は「金融経済用語辞典」の用語解説ページ、または関連情報が掲載されているサイトです。
・リスクプレミアムとは
投資家がそのリスク分に対して求める超過収益のことを指す。リスクに応じて期待する上乗せ収益とも言い換えることができる。
・期待収益率とは
特定の資産について将来にわたる運用により獲得することができる平均的な収益率を指す。