利回りの考え方には複利と単利という考えがあります。例えば100万円に対して5%の金利は5万円ということは分かるかと思います。単利というのは、元本に対する利息のみというもので、複利とは利息に対しても利息が付くという考え方です。
例えば、資産運用をして仮に毎年5%のリターンが出せるという場合について考えていきます。
| 単利の場合 | 複利の場合 | |
| 1年目の金利 | 100×5%=5 | 100×5%=5 |
| 2年目の金利 | 100×5%=5 合計105万円 |
(100+5)×5%=5.25 合計105.25万円 |
| 3年目の金利 | 100×5%=5 合計110万円 |
(105+5.25)×5%=5.5125 115.7625万円 |
| 4年目の金利 | 100×5%=5 合計115万円 |
(110.25+5.5125)×5%=5.7881 121.55万円 |
| 5年目の金利 | 100×5%=5 合計120万円 |
計算略・・・ 127.6281万円 |
| n年後 | 100×5%=5 合計100+(5×n)万円 |
100×(1.05%)n 合計100×(1.05%)n万円 |
上記のように、複利の場合は利息に対しても利息が付いていき、その利息の額は年を経るにしたがって大きくなりますので、その差も大きくなってきます。
ちなみにn年後には任意の年数をNに入れてみることで結果がでます。
例えば、N年後が以下の場合(年間の運用利回りは5%とする)
10年後:単利(150万円) 複利(162万円) 差額:12万円(8%)
20年後:単利(200万円) 複利(265万円) 差額:65万円(32.5%)
30年後:単利(250万円) 複利(432万円) 差額:182万円(72.8%)
というように、単利と複利の差はどんどん大きくなっていきます。30年目における1年間の金利はなんと約22万円です。当初の金利は5万円ですから、30年という長い時間を味方につけたことで、4倍以上に成長しているということになります。
それでは、複利によるメリットを資産運用に活かす、複利効果をより高めるためにはどのようなポイントがあるのでしょうか?
例えば、60歳を一つの節目として考えた場合、60歳までに残されている時間は20歳で40年、30歳で30年、40歳で20年、50歳で10年と徐々に短くなります(あたりまえですが)。複利の力を活かすにはできるだけ若いうちから資産運用を始めることが複利のメリットを活かせることになります。
単純に考えて利回りが年5%と仮定すると、20歳のときの5万円の貯金はは30歳のときの8.1万円の貯金、40歳のときの13.2万円の貯金、50歳のときの21.6万円に相当することになるのです。つまり、できるだけ早い時期に、運用を始めることが複利効果をより大きくするのです。
一般に若い方は、保有する資産の大きさは中高齢者にはかないません(預金の額や収入額など)、しかしながら、仕事をリタイヤするまでに残された時間(活用できる時間)はたくさん持っています。
複利効果は運用される期間が長いほど乗数的に上昇していきますので、運用期間を長くできる若い人のほうが有利になります。
時間ともう一つは元本の大きさも上げられます。例えば、20歳のときの5万円と10万円をその後30年後(利回り5%)でみてみると、当然ですが5万円は21.6万円に、10万円は43.2万円になっています。
20歳のときの差額はたった5万円でもそれが長い時間を経る事により、差額はなんと21.6万円にも開いてしまうことになるのです。当初運用される資金が大きいほど、複利効果で増える金額(絶対額)も大きくなります。
ちなみに、元本が小さい場合には「レバレッジ」を活用することにより、小さな資金でも大きな運用が可能になります。(ただし、レバレッジはリスクを大きくする諸刃の剣であることを忘れてはなりません。リスク管理はしっかりと行う必要があります)
最後に、複利効果を高めるには運用利回りを大きくすることが効果的です。例題では5%の運用利回りとして計算していましたが、この利回りを7%、10%、15%と引き上げていけば、複利効果はより高まります。
以下のグラフは、年利2%、5%、8%の複利で資産運用をした場合の資産の推移を示したものです。いずれも乗数的に上昇していますが、利回りの高い運用をしたものほど、資産の伸びも大きくなっていることが分かります。

しかしながら、高い利回りがあるということはそれだけリスクがある投資であることの裏返しでもあります。高い運用利回りは魅力的ですが、それだけ高いということは何らかの「リスク」をとっているということを忘れてはいけません。
複利効果をあなたの資産運用に活用していく上でのまとめは以下の通りです。
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