株式を売買するための注文は大きく『買い』と『売り』がありますが、その売買注文を出す場合の売値や買値の価格設定についてはいくつかの注文方法があります。注文の仕方によっては売買が成立しない(しにくい)こともあるのでここはしっかりとおさえておきましょう。
株取引に関わらず価格が変動する金融商品の注文についての概念はほとんど同じですのでこれを機会にぜひ覚えておきましょう。
株取引などをする場合、注文には「値段」と「数量」を決めることになります。あとは付随情報としてその注文の期限(有効期間)を設定するわけです。中でも重要なのが「値段」の部分です。
この時、数量だけを決めて注文する方法を「成行注文(なりゆきちゅうもん)」。数量だけでなく、買い付け(売りつけ)価格も決めて注文する方法を「指値注文(さしねちゅうもん)」と呼びます。
なお、株取引においては「価格優先の原則」「時間優先の原則」という二つの原則に基づいて多くの投資家からの注文を成立させていきます。
ルール1:価格優先の原則>時間優先の原則
ルール2:成行注文>指値注文
ルール3:注文を出した時間が早い>注文を出した時間が遅い
上記の三つのルールに従って注文が執行されていきます。つまり、注文としては成行注文が何よりも優先されて処理されます。同じ成行注文の場合は注文を出したタイミングが早いものから先に処理されます。それらの成行注文の処理が完了した後で指値注文が成約します。この場合も同様に、注文を出したタイミングが早い方が先に処理されます。
成行注文の場合、発注した注文がほぼ確実に成約するというメリットがあります。一方で、デメリットとしては、値段を決めずに注文を出すため、売買の状況によっては思いもよらない高い値段で買い付けをしたり、逆に安い値段で売りつけをしたりするリスクがあります。
指値注文の場合、買い付けや売却の価格を定めているため、その価格以外で成立することはないというメリットがあります。しかし、注文の優先順位が低いため、中々売買が成立しなかったり、成立しても一部しか成約しないといったリスクがあります。