それぞれの主とする「地方」では支店やATM網に強み。
地方銀行とは、それぞれの地方に拠点を持つ銀行。「地方銀行」と「第二地方銀行(第二地銀)」に分類されます。地域に密着したサービスを行うことを主としています。定義としては全国地方銀行協会に加盟する銀行が「地方銀行」、第二地方銀行協会の会員銀行が「第二地方銀行」とされます。
地方銀行のメリットは、それぞれの本拠(本店)がある地域での営業基盤の大きさが上げられるでしょう。例えば神奈川であれば横浜銀行、福岡なら福岡銀行のように、それぞれの地域にはそれぞれの地方銀行が存在しています。
こうした場合、地方では都市銀行よりも多くの支店やATMが用意されていることが多いため利便性が高いという特徴があります。
一方で、融資などで巨額の金額が必要な場合などは、地方銀行ではカバーしきれないこともあり、そうした場合には都市銀行などのサービスを利用せざるを得ない場合があります。
また、最近では多くの地方銀行でもインターネットバンキング(オンラインバンキング)に対応してはいますが、サービス内容では都市銀行やネット銀行に大きく劣るところも多いため、ネットを使った決済が多い人にはやや不向きと言えます。
なお、最近では、地方銀行でも様々な金利キャンペーンなどを展開しているケースも見られます。また、地銀でもインターネット専用支店(口座)を開設して、他のネット専業銀行(ネット銀行)と同様のサービスを提供するところも増えています。
たとえば「静岡銀行」では「静岡銀行インターネット支店」を通じて高金利の円預金サービスを提供しています。ネット支店なので静岡以外の地域でも問題なく利用できます。
このように、地方銀行でも全国のユーザーを取り込もうとする事例も増えています。