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初心者のための資産運用講座

米国雇用統計を二つの調査と改定から読む

結論:非農業部門雇用者数と失業率は別調査で作られ、雇用・失業・賃金・労働参加を同じ指標として扱わない

見出しの雇用者数だけで米労働市場やドル方向を決めません。BLSの事業所調査と家計調査は対象・推計方法が異なり、雇用者数は翌月・翌々月に改定され、年次ベンチマークもあります。

事業所調査は雇用・時間・賃金を測る

CESは事業所を対象に非農業部門の雇用者数、平均週労働時間、平均時給等を推計します。人ではなく雇用を数えるため、複数の職を持つ人は複数計上され得ます。

家計調査は就業・失業・労働力状態を測る

CPSは家計を対象に就業者、失業者、労働力人口、失業率等を推計します。非農業部門雇用者数と失業率は同じ標本から出る数字ではなく、短期に方向が違う場合があります。

失業率の分母と就業希望者を確認する

公式失業率は失業者÷労働力人口で、職がなく、求職活動をし、就業可能等の定義があります。仕事を望んでも求職していない人は分母外となる場合があり、労働参加率や広義指標も見ます。

平均時給と労働時間を合わせる

平均時給上昇だけで家計所得全体が同率増えるとは限りません。業種構成、週労働時間、雇用者数、インフレを確認します。高賃金業種の雇用減だけで平均が上がる構成効果もあります。

月次値は2回改定される

非農業部門雇用者数の初回推計は翌月に第2次、翌々月に最終標本推計へ改定され、その後年次ベンチマークがあります。初回値だけの的中・外れではなく、過去2か月の改定合計を記録します。

季節調整と年次人口調整を読む

季節雇用を比較するため調整済み系列が使われます。家計調査は年初の人口管理値更新等で水準が変わる場合があり、12月から1月の差をすべて雇用変化と扱いません。

為替反応は雇用・賃金・政策予想を分ける

雇用上振れがドル高材料になる場合でも、失業率上昇、時給鈍化、前月下方改定が同時なら反応は複雑です。発表前予想、各項目、改定、米金利、ドル円の時刻をそろえます。

雇用統計確認の十手順

  1. 対象月と公表時刻を確認する。
  2. 事業所・家計調査を分ける。
  3. 非農業部門雇用者数を見る。
  4. 過去2か月の改定を足す。
  5. 失業率と参加率を確認する。
  6. 就業者数と人口調整を見る。
  7. 平均時給と労働時間を確認する。
  8. 業種別増減を見る。
  9. 市場予想と金利反応を記録する。
  10. 翌月の改定まで更新する。

一次・公式情報

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