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初心者のための資産運用講座

FXのカバー取引:価格配信・未カバー率・業者リスク

結論:カバー取引は業者の市場リスク管理で、顧客注文と1対1とは限らない

店頭FXでは顧客とFX会社が相対で取引します。会社は顧客注文同士を内部で相殺したり、銀行・証券会社などのカバー取引先へ反対売買を行ったりして、市場変動リスクを管理します。すべての注文が同時・同数量で外部へ流れるとは限りません。

カバー取引の有無だけで顧客の利益・損失や提示レートを説明することはできません。価格生成、注文執行、内部相殺、外部カバー、残余リスク、会社の財務・管理態勢を分けて確認します。

顧客注文からリスク管理までの流れ

  1. FX会社が複数の市場情報やカバー先価格等を基に顧客向けBid・Askを提示する。
  2. 顧客が注文し、会社の執行条件に従って成立・一部成立・拒否・失効等となる。
  3. 会社は買いと売りの顧客ポジションを内部で相殺・集約する場合がある。
  4. 残る市場リスクの全部または一部をカバー取引先との取引で減らす。
  5. 会社は未カバーのポジション、証拠金、資本、流動性を管理する。

この流れは一般化した説明で、採用する方式・タイミング・割合は会社、通貨ペア、市場状況によって異なります。

価格配信と注文執行を分ける

項目確認する内容誤解しやすい点
価格配信参考市場、カバー先、生成・更新、Bid・Ask一つの取引所価格と同じとは限らない
顧客注文成行・指値・逆指値、数量、受付条件画面表示だけで約定を保証しない
注文執行約定方式、スリッページ、拒否、部分約定顧客約定と外部カバーは別の取引
内部相殺顧客売買の集約・ネット化相殺が直ちに不公正とはいえない
外部カバーカバー先、方法、タイミング、分散カバー先の数だけで安全性は決まらない

未カバー率とカバー取引状況を読む

金融庁は、FX会社が顧客取引から生じる市場リスクをどの程度カバーしていないかを示す未カバー率、カバー取引の状況、平均証拠金率等の情報開示を進めています。未カバー率は、会社が保有するネットポジションの市場リスク量と自己資本等の関係を見る材料です。

数値は公表期間、算定方法、対象範囲をそろえて比較します。低ければすべての執行が優れている、高ければ直ちに破綻する、とは判断できません。自己資本規制比率、財務諸表、ストレス管理、信託等の顧客資産管理、障害・行政処分も別に確認します。

カバー先の数ではなく集中と代替性を見る

  • 主要カバー先への依存が大きいか。
  • カバー先が停止したとき代替先・提示継続策があるか。
  • 通貨ペアや時間帯によって経路が変わるか。
  • カバー先の信用悪化・決済不履行をどう管理するか。
  • 顧客向け価格とカバー価格の関係を執行方針で説明しているか。

カバー先が多くても一社へ集中している場合があり、少なくても取引所方式や強固な管理がある場合があります。社数だけのランキングにはしません。

会社選びで保存する公式資料

資料見る箇所
契約締結前交付書面取引相手、価格、注文、ロスカット、利益相反
執行方針・取引ルールレート生成、約定方式、スリッページ、注文制限
カバー取引先一覧名称、所在地、業態、追加・変更日
リスク情報未カバー率、カバー状況、平均証拠金率
財務・業務情報自己資本規制比率、業況、監査、行政処分

一次情報

開示数値は会社・期間・算定方法をそろえて読み、カバー取引だけで会社の優劣や将来の安全性を断定しないでください。

外貨取引はコスト・保護制度・使い道で比較

預入時と払戻時の往復為替コスト、金利の適用期間、中途解約、外貨での出金方法、預金保険の対象外であることを確認します。

預金とは別の商品です。レバレッジ、ロスカット、スプレッド、スワップポイントの変動、追加損失の可能性を理解できる場合だけ検討します。

古いキャンペーンや固定の手数料を前提にせず、取引前に金融機関の公式ページで最新条件を確認してください。

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