投資信託と信託報酬

信託報酬とは、投資信託の運用会社や管理会社(証券会社など)が投資信託を管理・運用するための手数料として徴収する手数料です。投資信託を持つことによりかかる手数料で、日割計算で投資信託の純資産額から自動的に徴収されています。(そのため、見た目には手数料を払っているようには感じません)手数料の率についてはファンドごとに異なりますが、0.1%~1.8%程度が主流です。

信託報酬とは

信託報酬とは、投資信託が運用されることによるコストをあらわしています。

投資信託(ファンド)を運用会社が運用するには以下のようなコストがかかります。

  1. 管理費(ファンドマネージャーの人件費、運用のための必要経費)
  2. 運用手数料(ファンド内の株式などを売買するためにかかる手数料)
  3. 販売会社手数料(販売会社の管理費など)

大まかには上記のようなコストがかかり、こうしたコストをまとめて、「信託報酬」と呼んでいます。信託報酬は、各ファンドごとに年率で計算されておりこれが毎日日割りで純資産から差し引かれます。
毎日わずかずつ引かれますので、投資家からは分かりにくいのですが、年率になおすとかなりの金額になります。

例えば、信託報酬が1%の投資信託がある場合。今日の基準価額(純資産を1口に直したもの)が1万円の場合で、翌日何も起こらなかった場合純資産は1/365%(約0.0027%)減少し、9999.726円に変化するわけです。(実際にはファンド内に含まれている金融商品の価格変動がありますので、このとおりになるわけではありません)

また、信託報酬は投資信託がより複雑であるほど高額になります。公社債投資信託やインデックスファンド(パッシブ型投資信託)の場合の手数料は少なめですが、アクティブ型ファンドやヘッジファンドなどは信託報酬もより高額となります。

 

投資信託を比較する時は信託報酬の大小にも注目する

信託報酬という手数料は投資家サイドからみたらかなり大きなコストです。
一方で運用会社や販売会社からみるととても「美味しい」手数料であるといえます。

投資信託を選ぶときは、その信託報酬の大小にも注目しましょう。やたら高い信託報酬をとっているファンドに投資する価値はなんでしょうか?
それだけ高いリターンを出してくれているのであれば問題はないかもしれませんが、信託報酬は高いくせに、インデックスファンドよりも低いリターンしか出せないようなファンドも多数あります。

「高いものはいいものだろう」という考えは投資信託には通用しません。

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「投資信託の手数料(信託報酬)」の用語解説

ここではこのページで使われた様々な用語について解説をします。リンク先は「金融経済用語辞典」の用語解説ページ、または関連情報が掲載されているサイトです。

信託報酬とは
運用に対するコスト。運用会社や販売会社に対して純資産から天引きされる形で徴収される手数料のこと。

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投資信託の手数料を分類して解説しています。

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