投資信託という商品を購入(投資)するメリットとは一体どんなメリットがあるのでしょうか?ここでは、投資信託のメリットについて、全体的なメリットと、他の投資商品(預金や株式、債券など)と比較してのメリットを分かりやすく説明していきます。
投資信託という商品が他の資産運用商品より優れている点とはどんな点があるのでしょうか?ここでは、投資信託のもつメリットについてを分解して解説します。
大きく「少額投資で分散投資ができる」「投資に対する詳しい知識が不要」「個人では投資がしづらい対象でも投資できる」という3点があります。
分散投資というのは複数の異なる投資商品に投資をすることです。現代ポートフォリオ理論では、分散投資は「期待リターンを引き下げることなく、リスクを低減させることができる」と言われています。
しかしながら、分散投資を個人で実際におこなおうと思うと非常にたくさんのお金(資金)が必要になります。この分散投資を少額から可能にするのが投資信託の大きな魅力です。
例えば株式の場合、小額の資金の場合購入できる銘柄の数は限られてしまいますが、投資信託の場合は小額の資金でも事実上の分散投資ができていることになります。
つまり、分散投資を行うというのは資産運用においてはかなり有効な手段の一つとなり得ます。投資信託は数1千円~1万円程度の少額から分散投資が可能なツールなのです。
参考:分散投資でリスク分散
投資というのは世界中にいる「プロプレイヤー」との競争になります。そういった戦いをする上でど素人は絶好のカモになってしまいます。
そのため、しっかりとした株の売買の知識などを身につける必要があります。
様々な投資指標の出し方を覚え、チャートの読み方、市場分析、財務諸表分析など覚えることはたくさんあります。また、日々チェックしなければならない項目も多岐にわたります。
その一方で、多くの方は資産運用が仕事ではないはずです。
仮に年間の投資における運用リターンが1%改善したからといって、それだけで生活できるといった資産を持つ方はごく少数でしょう。「30代の平均貯金額・負債額」によると30歳の平均貯蓄は平均値で732万円、中央値なら350万円です。
となると、1%の運用リターンが改善したとしても、年間に増えるのは3~7万円程度です。
そう考えると、株式投資の勉強をしっかり頑張って、年間に数万円程度の利益をプラスするというよりは、本業は給料を受け取っている仕事に対する改善等を行い、給料収入を高めるための努力をする方が効率的というケースが多いのではないでしょうか?
ほどほどの運用を目指すのであれば、細かい投資については投資信託を通じてプロ(またはインデックス運用)に任せてしまい、投資家としては資産全体の運用に関する勉強や、投資信託の選び方といったところに注力する方がよっぽど効率的となるのではないでしょうか?
投資信託を通じた投資はこのような投資をしにくい対象にもファンドを通じて投資をすることができるという点が挙げられます。
たとえば、世界各国の主要な企業に直接投資をするなんてことは資金面でも事務効率面でもほぼ不可能でしょう。
しかしながら、投資信託の場合先進国の株価指数に連動するようなインデックスファンドに投資をすれば海外の主要企業全体に投資をしているということになります。このように投資しづらい案件に対しても、手軽に投資が可能であるというのは投資信託の優れた点です。
また、難しい案件にも投資ができるというのも投資信託の魅力です。たとえば日本国内の株式については比較的分かりやすいです。知っている会社も多いですし、普段の日常のニュース・報道などでも情報を手に入れることはできます。
しかしながら、外国の株式などとなるとそうもいえないでしょう。
たとえば、中国やインドの企業で代表的な会社を何社知っていますか?今のユーロの為替レートは1ユーロあたり何円ですか?
こういった質問に即答できる人は少数だと思います。
このように知らないものに投資をするのは難しいです。投資をする為には、意識的に情報を集める必要があります。また、取引時間も異なります。米国株の場合、取引時間は日本の夜間=深夜にかけてということになりますので、毎日相場を眺めるためには睡眠時間を犠牲にする必要があります。
個人では投資ができない、しづらい案件に投資信託というのは有効な投資手法となります。
投資信託という金融商品は「選ぶファンドを間違えなければ」最適な運用方法だと思います。投資について細かい仕組みやルールなどを勉強する必要あはりませんし、少額からでも分散投資ができるというのは大きなメリットです。
さて、ここでは投資信託の長所(強み)として代表的な3点を紹介してきました。
ところが、投資信託には当然デメリット(短所)も存在しています。特に考えなければならないのは、最後のまとめで書いた「選ぶファンドを間違えなければ」という点です。次は「投資信託へ投資をするデメリット(短所)」を紹介しますが、この部分を念頭に置いて呼んでいただけると助かります。
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