アクティブ型投資信託とは、目標となるベンチマーク(日経平均等)の水準を上回る収益を目標とする投資信託です。組み入れはファンドマネージャーが銘柄を選別して投資信託に組み入れます。手数料がその分割高となります。
ベンチマークと呼ばれる指標を上回る収益を上げることを目標にした投資信託です。ファンドマネージャー(投資信託の運用者)が様々な情報などを基にして投資をする銘柄を選び運用することで市場平均以上の成果を挙げることを目標としています。
ファンドマネージャーの腕次第で高い収益性を挙げることも期待できます。
その分、ファンドマネージャーの報酬や積極的売買による手数料コストなどの問題から経費率が高くなりやすいく「販売手数料」や「信託報酬」といった投資信託の運用コストが高額となり、投資家にとっての負担となります。
アクティブ型投資信託の場合、投資成果はファンドマネージャーの手腕により変わってきます。好成績を出せるものもあれば、あまりよい成果が出せないファンドもあるでしょう。
また、勘違いされやすい項目でもあるのですが「過去の成績は将来の成績と何ら関係が無い」というのも投資信託選びの難しいところです。昨年の運用成績が良かったからといって今年も良い結果を挙げる保証はどこにもありません。
「アクティブファンドとインデックスファンドの比較」でも紹介している通り、アクティブファンは手数料を始めとした投資信託の運用コストが高いというのは明白であるにも関わらず、結果的にインデックス運用(パッシブ運用)を上回るだけの成績も実際に残せていないというのであれば、わざわざアクティブ運用のファンドを選択する必要はさほどないと思います。
「投資において重要なものはコスト」と資産運用の基礎知識でも紹介していますが、高コスト体質のアクティブ運用のファンドと低コスト体質のインデックス運用のファンドなら後者を選択する方が合理的だと言えると思います。
アクティブ運用には様々な運用方針が存在しています。自分ならこう投資するという明確なビジョンがあって、それに合致するようなファンドがあれば投資してみるのも良いかもしれません。
・グロース株投資
将来成長しそうな企業に投資をする投資方法。見通しが失敗すると大きなマイナスとなることもありますが、目論見通りになれば大きなリターンが見込めます。
・バリュー株投資
企業の持つ資産や稼ぐ力などから企業価値を考え、それを下回る評価しかされていない「割安株」を探して投資する方法です。
・トップダウンアプローチ
投資する市場や通貨、業種などをマクロ経済などの大きな視点で検討・決定し、それにあう個別銘柄をチョイスする等方法。
・ボトムアップアプローチ
優良な個別企業を探す。企業単位で投資価値のある会社をチョイスする方法
アクティブ運用については、個人的に9割くらいのファンドは検討する価値もないようなファンドだと思っています。手数料だけ高くて、実質インデックス運用とほとんど大差ないというものも多数存在しています。
その一方で個別銘柄の分析力が高いファンドマネージャーもいますし、そうやって成長したファンドもあります。
一般的にファンドオブファンズは手数料が高く悪いと言われることも多いですが、コストを極限にまで抑えて、一つのファンドで世界中の商品に投資ができるようなものも存在します。
一概にアクティブ運用は高コストとは言えますが、こうしたコスト体質は問題視されていますので、今後大きく改善される余地がある分野でもあると思います。
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ここではこのページで使われた様々な用語について解説をします。リンク先は「金融経済用語辞典」の用語解説ページ、または関連情報が掲載されているサイトです。
・アクティブファンドとは
アクティブ運用を行う投資信託のこと。
・ベンチマークとは
投資信託等の運用目標となる基準のこと。多くの場合は株価指数などが使われる。