MMF・MRF・預り金・預金の違いを確認する
結論:MMFは短期公社債等で運用する投資信託で、預金ではない
情報基準日:2026年9月30日
MMF(マネー・マネージメント・ファンド)は、短期の公社債・金融商品等を中心に運用する日々決算型の公社債投資信託です。価格安定を目指しても元本保証ではなく、預金保険の対象ではありません。過去の取扱いを現在も購入できる根拠にしません。
2026年9月の実証実験は、個人向けMMFの販売開始ではない
三菱UFJアセットマネジメントなど4社は、2026年9月3日、国内籍のトークン化投資信託について実証実験用ファンドを8月31日に設定したと発表しました。同資料は、このファンドの受益権を機関投資家・個人投資家を含む外部投資家へ募集・販売しないと明記しています。「ファンドを設定した」という発表から、個人が買える円建てMMFが発売されたとは判断できません。
トークン化は受益権の管理方法に関する説明であり、MMFという商品分類、円建てであること、元本保証、高い利回りを意味しません。将来の商品化・提供条件も、この発表だけでは決まりません。
| 確認する点 | 9月3日の発表で確認できること | 個人向け商品を買う前に別途必要な情報 |
|---|---|---|
| 販売の有無 | 実証用ファンドは外部投資家へ募集・販売しない | 販売会社、募集開始日、対象口座 |
| 商品内容 | 受益権のトークン化を実環境で検証する | 正式な商品名、通貨、運用対象、目論見書 |
| 資金の出し入れ | 個人向けの購入・換金条件は示されない | 購入単位、換金日、費用、リスク、利回りの定義 |
個人向けの新商品を検討するときは、下記の「現在の販売状況を3者で確認する」の手順で、運用会社の目論見書と販売会社の取扱案内を同じ時点で照合してください。
MMF・MRF・預り金・預金を分ける
| 区分 | 法的・商品上の性格 | 確認点 |
|---|---|---|
| MMF | 公社債投資信託 | 販売中か、運用、換金、費用、元本割れ |
| MRF | 証券総合口座向け公社債投信 | 自動買付・換金、取扱証券会社 |
| 証券預り金 | 顧客からの預り金 | 分別管理、投資者保護、利息、出金 |
| 銀行預金 | 銀行への預金 | 金利、流動性、預金保険 |
1円単位の安定と元本保証は違う
運用資産の信用悪化、市場金利・流動性の変化、費用等により基準価額が下がる可能性があります。過去にはMMF・MRFの元本割れ例もあります。運用会社、販売会社、分別管理の仕組みは、市場損失を補償する制度ではありません。
利回りは同じ日・同じ定義で比較する
過去実績、直近7日平均等、年率表示の基準を確認し、将来の保証にしません。信託報酬等控除前後、税、購入・換金、現金化までの日数をそろえ、普通預金・定期預金と保護制度を分けて比較します。
現在の販売状況を3者で確認する
- 資産運用業協会等の分類・商品情報でファンドを特定する。
- 運用会社の目論見書、月報、基準価額、純資産を確認する。
- 販売会社で新規購入、最低額、換金、口座機能を確認する。
募集予定・報道と、実際に本人が購入できる状態を分けます。外貨建MMFは通貨・税・為替コストも加わる別商品です。
購入前の7点
- ファンド名、運用会社、販売会社、通貨。
- 主要運用対象、格付け、残存期間、信用・流動性。
- 基準価額、利回り定義、純資産、費用。
- 購入・換金単位、締切、受渡し、休業日。
- 元本割れ、繰上償還、運用休止時の処理。
- 分別管理、投資者保護、預金保険との違い。
- 課税口座・NISAの取扱いと取引報告書。
一次・公式情報
クレカ積立・ポイント特典の確認方法
カード積立や保有残高のポイントは、還元率、対象カード、月額上限、対象ファンド、付与日、期限が変更されます。特典だけで販売会社やファンドを決めず、信託報酬・実質費用、カード年会費、積立の解約・変更日、NISA対象を同じ基準日で比べます。
実質価値は「使い切れる予定のポイント−年会費−不要な追加支出」で見積もります。運用損益は市場と費用で変動し、ポイントは運用利回りを保証しません。比較手順は投資信託の販売会社比較をご覧ください。
投資信託講座
投資信託の基礎知識では、これから投資信託(ファンド)に投資をするという投資家のために、投資信託の「いろは」を解説する基礎講座です。
証券会社徹底比較では、株取引における証券会社をどのようにして選べばいいのかを分かりやすく解説していきます。
