資産運用に役立つ節税投資

資産運用を効率的に行うコツの一つは「節税」です。税金は私たちが資産運用等であげた収益から無条件にお金を天引きしていくという大きなコストです。

たとえば年間の投資収益率が5%という場合、税金(利益の20%)が徴収されるという事は運用利回りが1%下落するという事です。この差は「複利」で効いていきますので、10年、20年と経過するとかなり大きな差になってきます。

こうした点は「資産運用による利益と税金」でも指摘しています。

さて、そんな投資や資産運用にかかる税金ですが、合法的な手段で節税をすることが可能です。それがiDeCo(個人型確定拠出年金)やNISA(小額投資非課税制度)という国が認めている優遇措置を利用するというものです。

制度を上手に利用すれば税金を節税できることにより資産運用・資産形成のスピードを大幅に高めることができます。

NISA(ニーサ)とiDeCo(イデコ)

2017年現在、個人投資家が利用できる投資や資産運用にかかる節税投資方法は「NISA(ニーサ)」と「iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)」という二種類があります。

さらにNISAに関しては2018年より「つみたてNISA」というもう一つの種類のNISAが登場することになります。

この3つの節税方法を上手に活用して将来の向けての資産運用、資産形成に生かしていきましょう。

 

NISAとiDeCoを比較してみよう

まずはNISAとiDeCoという二つの節税制度の違いを正しく理解しましょう。

  NISA iDeCo
目的 資産形成のサポート 老後の年金形成
税制上の扱い 投資による収益が非課税となる 投資による収益が非課税になるとともに、掛け金が全額所得控除される
受け取り方法 いつでも換金可能 原則60歳までは解約不可

ざっくりと書いていますが、NISAは単純な資産運用目的の制度で、iDeCoは老後の年金としての制度となっています。

投資における節税度の高さはiDeCoですが、運用資金の自由度の高さはNISAの方が高いです。両方の制度は併用することができますので、資金の目的別に利用方法を考えるとよいかと思います。

 

「資産運用に役立つ節税投資」の用語解説

ここではこのページで使われた様々な用語について解説をします。リンク先は「金融経済用語辞典」の用語解説ページ、または関連情報が掲載されているサイトです。

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