まず、良く聞く話として「株はリスクが高い」とか「債券は安全だ」、「外貨投資はハイリスク」といったような話を聞きます。しかしながら、「リスク」というものは「大きい」「小さい」だけで一元的に評価することはできません。
「リスクの種類と特徴」で説明したようにリスクには様々な種類があります。
それぞれのリスクは密接に関連している場合もありますし、ある一方のリスクは別の見方をすればメリットであることも往々にしてあります。
たとえば、外貨投資における為替リスクをリスクととらえる人が多いかと思います。
しかしながら、不安視されている日本の財政破たんリスクに一番備えることができる安全な資産は外貨資産です。
このように、それぞれの金融商品(投資商品)には一長一短があるわけです。それらを組み合わせて資産ポートフォリオ全体の最適化を図るというのも資産運用においては重要です。
金融商品 | 代表的なリスク | どんな特徴がある? | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
銀行預金 |
|
円ベースでみた元本を守るのには適している。ただし、運用性は極めて低い。 生活資金など特に流動性と安全性を重視するには最適な金融商品の一つです。多くの家計においてベースとなる金融商品といえるでしょう。 |
||||||
債券(国債・社債) |
※発行体の信用度によって異なる。 |
国債や社債などの債券です。預金と似ていますが、解約ができないなどの違いがあるほか、発行体の信用リスクが発生します。発行体の信用度の高さによってリスク・リターンが大きく変動します。 あまり一般個人には浸透しているとはいえない金融商品です。 |
||||||
外貨投資 |
|
外貨(外国通貨)を買ったり、外貨建ての金融商品を売買します。 一方で、円建て資産中心のポートフォリオのリスクを分散するためには有効な投資商品です。 |
||||||
株式投資 |
|
成長しそうな企業に投資をしたり、儲かっている企業に投資をして、値上がり益(キャピタルゲイン)や配当金や株主優待など(インカムゲイン)を得るのが目的となります。 価格変動リスクは大きいものの、手軽に投資ができるという魅力があります。 |
||||||
投資信託 |
|
投資信託によって債券、外貨、株式、不動産など様々な投資の性質を持っています。 |
||||||
不動産投資 |
|
土地や建物に投資をします。比較的高額の投資となりますが、投資信託の仕組みを使った不動産投資もあります。 |
||||||
年金・保険 |
|
貯蓄性の高い保険や年金などは立派な運用商品といえます。 |
ここではこのページで使われた様々な用語について解説をします。リンク先は「金融経済用語辞典」の用語解説ページ、または関連情報が掲載されているサイトです。
特にありません。