ヘッジ取引の実施

ヘッジ取引とは、リスクをヘッジ(回避)するための取引のことです。ある取引のリスクを回避するための取引の事を指し、外貨取引における為替予約などがヘッジ取引です。分散投資とも似ていますが、ヘッジ取引の場合は上手に使えばリスクの多くの部分を回避可能です。

 

ヘッジ取引とはどのような取引か?

ヘッジ取引とはオプション取引や先物取引などを活用することで、ある経済的行為におけるリスクを回避するための取引の事を指します。

先物?オプション?ハイリスク投資の代名詞じゃないか?と思われる方も多いかもしれませんが、本来先物やオプションなどの取引はハイリスク取引をするための取引として作られたものではなく、リスクを回避(ヘッジ)するために作られた取引方法なのです。

例えば、仕事上ある商品を輸出して代金として米ドルを10万ドルを受け取ったとします。この時の為替レートが1ドル100円だとします。この場合の為替リスクは1円の変動で10万円と大きなものになってしまいます。この場合例えば、売却する日が1ヵ月後ということであれば1ヵ月後を期限として10万米ドルを先物取引で売るか、オプション取引でプットオプションを購入しておけば、以後どれだけ為替レートが変動しても、一定のコスト(オプション料など)を支払うだけで米ドルを現在の為替レートで取引することが可能となります。

資産運用でも同じように利用でき、例えば、米ドル建ての株式を購入する場合、為替リスクをヘッジするために、FXなどでドル売り円買いのポジションを保有しておけば、外国株式の(為替リスク+外国株そのもののリスク)のうち為替リスクだけをヘッジすることができます。

 

投資とヘッジ取引の例と特徴

以下では、個人投資家でも実施可能な投資におけるヘッジ取引についてまとめてみます。

・株の大暴落に備えたプットオプションの買い
リーマンショックや東日本大震災などによって株式市場は暴落を体験しました。こんな時、株を持っていたら、多くの場合で含み損を抱えてしまいます。
このような大暴落に備えるには、日経平均のプットオプションを買っておくことがヘッジ取引になります。プットオプションは売る権利で、それを買っておくことで将来日経平均が下がった時の保険となります、
詳しくは「株式下落リスクを「プットオプション」で保険」をご覧ください。

・日本国債の暴落リスクを外貨投資でカバーする
日本の債務残高は1000兆円を超えており、財政的な問題点も指摘されています。日本という国がダメになってしまう。そんなリスクもあるわけですね。
そういう時、資産の全てが円建てだと、ほとんどの価値が一気に失われてしまいます。そんなとき、資産のポートフォリオに外貨投資が含まれていれば、万が一、日本が財政破たんした時のリスク回避ができます。外貨投資は日本財政破たんというリスクに対するヘッジ取引であるといえます。

「ヘッジ取引の実施」の用語解説・関連サイト

ここではこのページで使われた様々な用語について解説をします。リンク先は「金融経済用語辞典」の用語解説ページ、または関連情報が掲載されているサイトです。

ヘッジ取引とは
リスクを回避するための取引のこと。ある投資や経済活動において発生するリスクを回避するための取引のことを指す。

リスクヘッジ
リスクヘッジ(リスクを回避)すること。

オプション取引とは
オプション(権利)を取引するトレードのこと。コールオプションプットオプションの二種類の取引がある。

先物取引
将来の特定期日に決められた価格で定められた量だけ金融商品等を購入または売却する契約のこと。

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