ポートフォリオ全体を目的と負債から管理する
結論:個別商品が妥当でも、家計全体で同じ企業・通貨・景気要因へ集中すれば、ポートフォリオの損失は大きくなる
情報基準日:2026年8月24日
証券口座の配分だけでなく、預金、保険、不動産、住宅ローン、勤務先、将来支出を含めます。商品比率ではなく、必要な時に使える資金と同時悪化する要因を確認します。
資産を目的・使用日別に分ける
日常・緊急、3年以内の予定、長期形成、取崩し中へ分けます。総資産が同じでも、近い支出が多い家計は価格回復を待てないため、値動き資産の許容量が小さくなります。
全資産と負債を同じ表へ置く
証券、預金、年金、不動産、外貨、借入を時価・通貨・換金日で一覧化します。住宅を持ちながら不動産株・REITへ多く投資すれば、同じ不動産・金利要因への集中が増えます。
人的資本との連動を確認する
給与・賞与が景気や勤務先株価と同時に下がるなら、勤務先株のリスクは金融資産比率以上です。自営業の事業資産、退職金の運用先、外貨収入・支出も合算します。
比率だけでなく損失寄与を見る
株式60%・債券40%でも、株式の変動が大きければ全体リスクの大半を株式が生み得ます。各資産を30%・10%等下落させ、円の損失と目標残高への影響を比べます。
相関は危機時に変わる
通常は異なる動きでも、換金需要や信用不安で同時に下落する場合があります。過去平均の相関だけで最悪値を決めず、株・債券・外貨が同時悪化する複合場面を置きます。
目標配分と許容帯を決める
60対40を厳密に毎日戻すのではなく、年1回または5ポイント乖離等の規則を決めます。新規積立・取崩しで調整すれば売買を減らせる場合があり、税・手数料・NISA枠を確認します。
取崩し順序と現金層を作る
退職後等は下落中の売却を減らすため、近い支出を現金・短期資産へ置きます。現金を何年分持つかは収入、支出変動、年金、損失許容度で決め、相場上昇だけを前提にしません。
全体損失を一つの表で計算する例
株式300万円が30%下落、外国債券100万円が円高を含め15%下落、預金100万円が不変なら、総額500万円は395万円となり21%減です。株式だけの30%を家計損失とせず、各資産の円損失と同時発生を合算して必要残高と比較します。
全体管理の九手順
- 資産・負債を全口座で集計する。
- 目的と使用日を付ける。
- 実質通貨・企業・業種を分類する。
- 給与・不動産との連動を見る。
- 資産別の損失額を計算する。
- 複合下落を試す。
- 目標配分・許容帯を決める。
- 取崩し用現金を分ける。
- 年1回と生活変化時に更新する。
一次・公式情報
資産運用の基礎知識
資産運用の基礎では、資産運用とは何なのか?また、資産運用において押さえておきたいポイントを分かりやすく解説します。
資産運用の始め方では、資産運用の心構えや投資の基本。投資に関するスタンスなどを紹介。
- お金持ちになるための基本ルール
- 資産運用の必要性
- 資産運用を始める前に
- 人生計画(ライフプラン)と必要な資金
- 人生の三大支出プラス1を考える
- 老後設計で理解したい公的年金制度
- 若いうちは自己投資も大切
- 貯蓄する「習慣」を身につけよう
- 資産運用と家計管理
- 投資の「収益性」「安定性」「流動性」
- 金融商品の種類と特徴
- 資産運用とキャッシュフロー
- 覚えておくと便利な6つの係数
投資の基礎・考え方では、今後始める「投資」について、投資の意義や投資全般について押さえておきたい項目などを解説。
- 投資のリターンとリスク
- 資産運用とレバレッジ
- 複利の力を活用しよう
- 積立投資とドルコスト平均法
- リスク許容度を理解する
- 資産運用とリスク管理(リスクマネジメント)
- 投資において重要なコスト(手数料)
- 金融商品の種類と特徴
資産運用を始める上でぜひ理解しておきたい制度上・税務上の注意点などを紹介します。
