信用取引の資金と株式の動きを時系列で理解する
結論:信用取引は新規約定で借入と建玉が生じ、日々の値洗い・費用を経て、反対売買か現引き・現渡しで返済する
情報基準日:2026年8月24日
株価の損益だけを見ると、保証金、借入、建玉、未実現損益、費用、返済のどこに資金があるかを誤ります。買建てと売建てについて、注文前から決済後までの状態を別々に追います。
保証金を差し入れて建玉余力を得る
現金または一定の有価証券を委託保証金として差し入れます。代用有価証券は時価へ掛目を乗じて評価され、価格下落や掛目変更で保証金価値が減ります。入金額がそのまま損失上限ではありません。
買建てでは資金を借りて株式を担保にする
100万円の株式を信用買いすると、証券会社から買付資金を借り、買付株式は担保として管理されます。株価上昇なら返済売りとの差益、下落なら差損が生じ、借入期間中は買方金利等が発生します。
売建てでは株式を借りて売却代金を担保にする
借りた株式を市場で売り、後で買い戻して返します。株価下落なら差益、上昇なら差損です。貸株料に加え制度信用では需給により品貸料が生じることがあり、売建て損失に上限はありません。
日々の値洗いで保証金余力が変わる
建玉評価損と費用は受入保証金から差し引かれ、評価益は会社計算上の扱いが異なる場合があります。建玉と代用株が同時に下落すると分子が二重に減り、維持率が急低下します。
反対売買は差額で返済する
買建ては返済売り、売建ては返済買いで建玉を閉じます。約定差額から金利・貸株料・品貸料・手数料等を清算します。注文を出しただけでは返済完了ではなく、未約定数量を確認します。
現引き・現渡しには全額・株式が必要
買建ての現引きは借入金等を支払い現物株を受け取り、売建ての現渡しは同一銘柄の現物株を渡して返済します。受付時間、口座区分、必要資金・株数、税・権利は会社規定を確認します。
期限・規制・企業行動で予定が変わる
返済期限、上場廃止、株式分割・併合、TOB、配当等で返済・権利処理が変わります。制度信用と一般信用の契約を区別し、最終日直前の売買だけに出口を依存させません。
建玉の状態を追う九項目
- 保証金の現金・代用内訳を確認する。
- 新規買い・売りを区別する。
- 借入資金・株式の費用を読む。
- 毎日の評価損益を確認する。
- 維持率と追証余地を計算する。
- 返済方法と期限を決める。
- 未約定数量を確認する。
- 権利・企業行動を確認する。
- 清算後の報告書を照合する。
一次・公式情報
証券口座を選ぶ前の保護制度・コスト確認
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